養父市6次産業化支援センターのある建屋校区は、長野、中央、野谷、餅耕地、建屋、新町、能座の7行政区からなります。
季節に応じて表情を変える山々に囲まれ、特別天然記念物オオサンショウウオが生息する清らかな水が流れる自然豊かな地域です。
能座地区には国指定天然記念物である「建屋のヒダリマキカヤ」があります。
幹周り約7.35mヒダリマキガヤは、カヤの木としては近畿地方以西の西日本では最大のものです。地元では樹齢は800年とも言われ、親しみをこめて「かやのきさん」と読んでいます。
また、このヒダリマキガヤがある土地は、明治時代に活躍し京都府第三代知事として琵琶湖疏水を完成させた「北垣国道」の生家後でもあります。
昔からこのカヤの種は精製され最高の食用油として利用されました。そして、このカヤの種は縁起のよいもので、能座村では正月の「逢菜盆」に栗・串柿とともに飾り、元旦の朝にはお茶とともにいただきました。
中央区には、春を呼ぶ奇祭として有名な「お走り祭り」の「斎神社」があります。
「お走り祭り」の際には、養父神社と斎神社の神輿が建屋校区の道路を練り歩き、「ハットウ、ヨゴザルカ」という掛け声が山間に響きます。
伝統文化では藁で作られる能座のシリハリや中央のコトノハシなどが継承されています。
産業面では、その豊かな環境を活かして農業を中心に栄えたきました。しかし、高齢化に伴い耕作放棄地の増加や獣害被害も増えてきましたが、養父市が国家戦略特区に認定されたことにより、新たに企業が参入し、耕作放棄地を活用した酒米の栽培や養蜂など新しい動きも出てきています。
今後も遊休農耕地の有効活用と、若者が定住する環境づくりをめざし、
歴史的文化遺産を活かした地域づくりをしています。
歴史的文化遺産を活かした地域づくりをしています。